コンパクトシティ富山とは?
富山市の魅力は都市機能がコンパクトにまとまった「コンパクトシティ」であることです。
私は2020年に初めて富山を訪れました。それまでまるで富山という都市には縁がなかったのですが、たちまちその魅力に惹かれてしまい移住したいとまで思う様になりました。
この記事では、僕が「富山に移住したい」と思った理由は何なんでしょうか?将来富山に移住したいと思う方に参考になれば幸いです。
コンパクトシティ富山の魅力
富山の印象
私の富山という都市の第一印象は次の通りです。
まさにコンパクトシティだ!!
無秩序に都市機能が分散している首都圏とはえらい違いだ。
たちまち、首都圏在住の僕が「将来は富山に移住したい」と思う様になりました。都市の規模が大きすぎず小さすぎず、人口規模もほどほど。とても住みやすい都市だと感じました。
コンパクトシティとは?
コンパクトシティとは無秩序に郊外に広がった生活基盤や産業を一定の範囲内に集約・集中させるという構想です。
日本の地方都市のほとんどは高度経済成長やモータリゼーションで生活基盤がどんどん都市部から郊外へ広がっていきました。そうなると、居住地はどんどん郊外へ拡散し、都市の中心部が衰退していく。富山市も例外ではありませんでした。
都市の中心部の産業が衰退すれば当然、税収も減る。住民の生活基盤が郊外へ移れば、インフラ整備で多額のコストがかかる。日本の地方都市はどこも同様な問題を抱えています。
そこで富山市は、2005年の「平成の大合併」による富山市周辺の6町村との合併を機に「コンパクトシティ富山」構想を打ち立てました。
コンパクトシティ富山戦略
富山市のコンパクトシティ富山とは
- 公共交通機関の活性化
- 公共交通機関周辺への居住促進
- 中心市街地への活性化
富山市は路面電車などの公共交通機関を充実させる事で、その沿線に居住地、商業、ビジネス、文化などの都市機能を中心市街地に集積し、活性化を目指しました。
2002年に赤字路線だったJR富山港線をJR西日本から譲り受ける形でLRT路線の富山ライトレール富山港線が開業しました。さらに2015年に北陸新幹線長野-金沢間が開業し、富山駅の高架下に富山市電が乗り入れました。
2020年になると、富山ライトレール富山港線と富山市電(路面電車)の直通運転が始まりました。これにより富山市中心部の移動の利便性が飛躍的に向上し、富山市中心部の活性化に寄与しました。
富山の市街地の特徴
富山市は富山駅を中心にした非常に整備が行き届いた街です。富山駅を中心とした5本の放射状道路と東西南北に碁盤目状に整備された道路で構成されています。
駅の周辺では県庁や富山国際会議場などがあり公官庁が集中しているし、繁華街や商店街は富山市電でアクセスできるのでとても便利です。
富山市は中心部に都市機能がぎゅーと凝縮されたコンパクトな街です。
富山市内でレンタカーを借り、富山市中心部を運転してみましたが、碁盤目状によく整備された道路で道も分かりやすくとても運転しやすかったです。
富山市の特徴 家と職場が近い
富山県は地場産業が発達している地域です。
江戸の昔から「越中富山の薬売り」と言われているとおり製薬業が盛んで、そのほかにも、機械製造、繊維産業、通信産業も盛んです。
富山の地場産業は高い完成度を誇り、世界のトップシェアを誇るものも多数あります。求人数も多く企業は多彩な人材を求めています。
富山県が非常に産業が盛んであるという事は、富山に住んでいる人はわざわざ県外に通勤する事もなく、家と職場が近いという事になります。
都市機能が無秩序に広がり、県外から都内への通勤が当たり前で通勤に時間がかかるということもなく、富山に住むという事は自分の好きな事が出来る時間が増えるという事にもなります。
私が富山に憧れる理由 首都圏の現状
都市計画が追い付かない
私が富山に憧れ、将来移住したいとまで思う理由ですが、今住んでいる首都圏や千葉県船橋市の現状を憂いているからです。
首都圏にある都市はどこもそうですが、東京一極集中に伴い急激に人口が増えていて、都市計画が追い付いていません。元々田畑だったところに無秩序に宅地化が進み、地価高騰が進んでいます。
私の住む千葉県船橋市は人口は65万人。首都圏にあり、政令指定都市を除く日本の中核市の中では一番人口の多い市。1960年以降の高度経済成長期に急激に人口が増加し、多くの農地や森が団地や住宅にされました。
上の画像は私の家の近所の住宅地の様子です。
あまりも急に宅地開発が進んだために、都市計画の一つである道路整備が全く追いついておらず、船橋市内は狭い道路が多いです。メインの道路から住宅地に入った多くの道路は昔の農道を少しだけ改修(舗装)しただけのものが多く、車のすれ違いが出来ないほどです。
そのため、交通渋滞がひどいです。
船橋市は東京に通じる鉄道が9路線もあり、東京への通勤・通学が便利ですが、住宅地から最寄りの駅まで行くのが大変なんです。どの幹線道路も混んでいるため、最寄り駅までバスで行くと大変な時間がかかります。
近隣の市も同じような状況です。
通勤が大変
首都圏に住んでいる人の宿命として「通勤が大変」というのがあります。
私の住んでいる船橋市の人口は65万人。そのうち東京都区部への通勤率は34.5%(2015年)となっています。生産年齢人口すべての働き口が船橋市内にないため、ほとんどすべての労働者が都内へ通勤しています。
働き手が都内に流出するため、東京方面の通勤電車の朝夕のラッシュアワーは凄まじいものがあります。
私も、自宅から最寄り駅までバスで30分。JR総武線に乗って会社の近くの駅まで行くのに2回の乗り換えを経て1時間40分くらいかかります。
電車に乗っている間、ラッシュアワー。もう会社に行くだけで疲れてしまいます。
首都圏や東京は人が多すぎる・・・・
コンパクトシティ富山に移住を考える3つの理由 まとめ
私が富山に移住を考えている理由は次の3つです。
- 職場と居住地が近い
- 公共交通機関が充実している
- 都市機能がコンパクトにまとまっている
私のように首都圏や、あるいは関西圏に住んでいて、将来は地方に移住したいと考えている方は多いと思います。人口の多い都市圏で生活していると、せせこましいし、通勤だけで時間がかかってしまうとかで自分の時間が削られてしまうからです。
都市機能がコンパクトにまとまって、居住地と職場が近く住みやすい富山に移住を考えるのも、あなたの人生を豊かにする一つの選択肢ではないでしょうか。
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